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ウルトラマンライブステージの中国版「奥特伝奇之英雄帰来」2021年上海公演

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中国ではウルトラマンが大人気です。最新TVシリーズ「ウルトラマントリガー」は中国語吹替版と日本語版の両バージョンでサイマル配信されており、旧作もテンセントビデオなど多数の動画サイトで視聴できます。ウルトラマンカード、玩具、キャラクター商品、アーケードゲームなど幅広く展開されており、最近では中国各都市で「ウルトラマンライブステージ」も上演されています。

ウルトラマンライブステージ「奥特伝奇之英雄帰来」(ウルトラ伝説 帰ってきたヒーロー)
公演日:2021年11月13日(土)、14日(日) 公演時間:約70分 会場:上海東方芸術センター
チケット価格:880元/680元/480元/280元/180元(約14000円/10800円/7600円/4500円/2800円)
親子割引(複数購入割引)チケットあり。
 

これは「円谷プロダクションから正規ライセンスされた中国版ウルトラマンステージ」で、日本で行われている「ウルトラマンフェスティバル」(ウルフェス)などで上演されるウルトラマンライブステージがもとになっています。この演目は、上海公演の後、ハルビン、瀋陽、フフホト、アモイ、貴陽など中国9都市を巡演する予定です。




中国版ウルトラマンライブステージとは

・セリフは中国語で、録音済みのアフレコ。
・ステージで使用されている歌はすべて日本語。
・アクターのレベルは、アクションや動きよりも、アクター自身の恵まれた体格に目を引かれる。ウルトラマンのスーツがよく似合うアクターが揃っている。
・バトルに重心が置かれており、ウルトラマンが怪獣または悪役(ベリアル、トレギア)と戦うシーンで子供たちを喜ばせている。
・クイズコーナー、掛け声など、観客との触れ合いもある。
・日本版にあるような、アクター(ウルトラマン)が観客である子どもたちに語り掛けるメッセージ性の強い演出は省かれている。
・日本の場合はライブステージなので、その公演ごとに、コロナのことなど時事的な出来事に絡めたメッセージを伝えているが、中国版はステージのセリフが固定されているので、メッセージ的な部分は弱化されている。その分、バトルに集中力が注がれる。
・ラストは「みんな大好きなウルトラマン」(日本語)で終わる。
・観客の子どもは男の子と女の子の割合は7対3くらいで男児が多い。子どもの年齢は幼稚園年少から小学校3年生くらいが多い。
・子どもを連れている親の年齢が30代前半で比較的若い親が多い。親と子どもの両方がウルトラマンファンであると思われる。
・会場でのウルトラマン玩具の販売あり。とにかく玩具がよく売れる。



会場外での玩具の露店販売は禁止されています。


中国では、いまの30代が子どもの頃「ウルトラマンティガ」を見ています。「ウルトラマンティガ」は中国で強い影響力を持つ作品です。
中国では「ティガ」をコアとして、ゼロ、オーブ、タイガ、ゼットなど、平成後期から令和にかけて放送されている「ニュージェネレーションヒーローズ」でファンを形成しています。幅広い人気があるのはゼロだと思います。そして、悪役であるトレギア、ベリアルに多くの人が心を奪われています。

おそらく日本の子どもよりも、中国の子どもの方がウルトラマンに遥かに詳しいです。
日本では特撮といえば、イケメン俳優を大量に輩出する「仮面ライダー」の方が注目される傾向にありますが、近年のウルトラマンは脚本のクオリティが非常に高く、CGも洗練されています。
現在「ウルトラマントリガー」が放送されていますが、中国視聴者の期待度、要求は高まっており、日本での作り手の規模と中国視聴者の規模がアンバランスなようにも感じます。ですが、よい作品を作り続けることができれば、いまの中国の子どもたちは大きくなってもずっとウルトラマンのファンであり続けると思います。

2020年12月の2020上海英雄“魂”展。トレギアとタイガのバトルシーン ショッピングモール外に設置。
過去記事:2020上海英雄“魂”展〜上海のウルトラマン&仮面ライダー展
 

ウルトラマンゼロ 誕生10周年
いまの中国の新生代-子どもたちのウルトラマン人気の軸になっているのが「ウルトラマンゼロ」なのではと思います。


会場:上海東方芸術中心。地下鉄二号線上海科技館の近く。



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