SEKAI NO OWARI(セカイノオワリ)「ZAI LIVE - Live in 上海」に行ってきました。
日時:2016年11月24日(木)開演20時 場所:上海雲峰劇院
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セカイノオワリ初の中国単独ライブです。
会場の雲峰劇院は不思議な空間にある劇場でした。
洋館風の古い集合住宅とローカル飲食店が混じる通り沿いに、小さな入り口があります。その入り口を曲がって真っ直ぐ進むと、奥の方に劇場が現れます。
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雲峰劇院は数年前まで上海雑技の上演場所として使われていました。劇場前の大きな駐車場は、観光バスを停めるためのスペースだったのだと思います。いまはここでは雑技はやっておらず、ミュージカルや演劇が上演されています。
この会場はセカオワの今日のライブのために作ったのかと思いました。
きらびやかだけど、どこか古びていて温かみのある小さな遊園地かサーカスのような会場で、セカイノオワリにぴったりです。
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座席数は1階と2階合わせて1400席くらいだと思います。満席でした。
20時にライブは始まりました。中国のコンサートはあまり観客が立たないのですが、1曲目が始まった瞬間に観客全員が立ち上がりました。
~~セットリスト 11月24日 セカイノオワリ 上海ライブ~~
1. スターライトパレード
2.Love the warz
3.曲名分からないです(英語歌詞の曲)
4.ファンタジー(多分)
5.Death Disco
6.SOS(英語)
7.Holiday
8.ANTI-HERO(英)
9.ピエロ
10.Mr.Heartache
11.深い森(英)
12.幻の命
13.MAGIC
14.RPG
15.Dragon Night(日本語版)
~アンコール~ 観客が「スターライトパレード」のサビ部分を歌う
16.炎と森のカーニバル
17.インスタントラジオ
観客の8割が20代から30代の女性で、男性客は2割くらいでした。ただ、最前列から5列目くらいまでに男性客が多く、男性ファンからの掛け声も目立ったので存在感がありました。
お客さんの日本語能力が異様に高かったです。
「SOS」の後のMCで、サオリが中国語で「こんばんは!皆さん楽しんでますか?上海に来ることができてとても嬉しいです。」と言いました。
その後、同じ内容を英語でも言いました。
客席からはサオリの二ヶ国語挨拶に「おお~~!!」と拍手が起きました。
英語を言い終わった後、サオリがはーっと息をついて、「日本語でいいですか?」と言うと、客席から大きな声で
「いいよーーー!!」
と日本語で答えが返ってきたので、サオリ「やっと日本語しゃべれるーーー」と、そこから日本語MCになりました。
ライブ会場の「雲峰劇院」は静安寺という上海の繁華街の近くにあります。静安寺は有名な「南京路」(南京西路)に面しています。
上海ライブがあったのは11月24日ですが、セカオワのメンバーは前日に上海に入ったそうです。
サオリのMCによると、ライブ当日の午前中は時間があったので、ホテルから近い南京西路のあたりを散歩したそうです。フカセと一緒に。
「午前中時間があったんで、近くを歩いてみました。フカセと。」
とサオリが言った瞬間に、客席から「きゃあ~~」という、何とも幸せそうな歓声が上がりました。
「歩いてみると、伊勢丹があったよね。その近くに屋台のお店があって美味しそうだったけど、元を持ってなかったので屋台で買物することができなくて残念だった。あとユニクロもあった。」ということをサオリとフカセが話しました。
この話を聞けば、上海に住んでいる人間であれば誰でも2人がどの道を歩いたのか大体分かります。2人が上海の街を歩く姿がふわっと頭の中に浮かびました。
「元を持っていなかった」という流れから、「元」のことを中国語で何というのか。という話になりました。
「元」は中国の通貨単位ですが、「yuan」=ユエンです。
フカセとサオリは「元」(ユエン)が上手く発音できなくて、客席の一列目にいた観客にマイクを向けて、お手本に「ユエン」を発音してもらいました。
それから他のメンバーも会話に入り、ライブ前日の夜、皆でご飯を食べた話になりました。中華料理と上海ガニを食べたようです。
「サオリちゃんが気に入ってたお酒があるじゃん。」
とフカセが言いました。
そのお酒というのは、白酒(パイチュウ)といって、アルコール度数が50度近くある透明な蒸留酒です。日本にはないお酒です。
「初めて飲んだ。すっごく強かったけど美味しかった」
とサオリが言いました。
かなりお酒に強そうです。
「Nakajinは顔が真っ赤になってたね---もう一回飲みたいね---今日も飲む---?」
「後で俺の部屋で飲もうか?」とフカセが言ったところで、サオリが「次の曲はホリデー」。
中国ファンにとっては、セカオワのメンバーの関係性に憧れがあります。メンバー同士仲良さそうなところを生で見ることができて、満足感が急激にアップしました。
「ピエロ」では、サオリがキーボードを離れてアコーディオンを抱えてステージ前方まで出てきます。
そこでサオリとフカセが接近して、フカセがサオリの頭をポンポンと叩くシーンがあり、観客が大喜びでした。客がガッツポーズしそうな勢いでした。
上海ライブの会場は小さくステージも狭いので、メンバーが常にアイコンタクト可能な距離にいます。
ある曲ではイントロで一心に鍵盤を奏でるサオリの真正面にフカセが立って、じっと見つめていたり・・・・なんか・・・すごいな・・・と思いました。
メンバー同士の関係性をステージパフォーマンスの中で表現することは、バンドには時々みられるものです。
バンドコンセプトに合わせてメンバーの関係性にも設定とシナリオがあり、ステージ上ではその設定を徹底して貫くというものです。特にビジュアル系バンドではそういう演出は珍しくないと思います。
フカセとサオリの関係はシナリオがあるわけではなく、素に見えるけれど、ある程度意識的に振る舞っているようにも見えるし・・・絶妙のあやうさがあり、トキメキをかきたてる魅力の一つになっています。
アンコールのとき、客席が「スターライトパレード」のサビ部分を、メンバーが出てくるまで繰り返し合唱しました。もちろん日本語で。
再びステージに出てきたサオリが、
「日本人かと思った・・・」
と言いました。「外国だけど、ホーム感がすごい」と。
サオリが「どうして皆そんなに日本語が上手いの?日本語と中国語の発音が似てる・・とか・・・??」
と言うと、すかさずフカセがサオリの推測を否定するように、
「いや、お前さっき「元」(ユエン)の発音できなかったじゃん。」
と突っ込んでました。フカセの突っ込みのとおり、中国語と日本語の発音は近くはないです。
「中国語を一番勉強しているのは、Loveさんだよね」とフカセが言いました。
DJ Loveは家で中国語のオンラインレッスンを受けているそうです。
ステージと客席の距離が近く、海外なのに、海外だからこそ?終始アットホームな雰囲気でした。手を伸ばせば届きそうなほどの一体感です。
Nakajinが「一曲目のスターライトパレードのとき、皆がスマホのライトで照らしてくれたのがすごくきれいでした。」
「上海に来るのは2ヶ月ぶりだけど、来るたびに上海が好きになる。」
「音楽が国境を越えたことに感動している」とフカセが語りました。
結局、ほとんどが日本語歌詞の曲で、MCもほぼ日本語でした。
中国人と日本人の間で、母語と同じレベルで気持ちが伝わる英語のフレーズは、いまのところ「I love you」と「Thank you」くらいなのかもしれません。
公演時間は1時間40分、時間的には長くありませんでしたが、ファンが見たいものが全部見れたライブだったと思います。
とてもいいライブでした。
会場が良かったです。音響、照明のクオリティも申し分なくセカオワはいいバンドでした。メンバー4人とも、とてもかっこよかったです。
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【おまけ】
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12月10日(土)は「TK from 凛として時雨」、年明け1月14日(土)には「アルスマグナ」が上海に来ます。
もし活動休止になっていなければ、ゲスの極み乙女。も上海に来たんじゃないかと思ってしまいます。
来年三代目JSBが上海に来ると言われても驚きません。
三代目はさすがに来ないと思いますが、GENERATIONS(from EXILE TRIBE)あたり来年アジア公演やることになったりして・・・。
日時:2016年11月24日(木)開演20時 場所:上海雲峰劇院

セカイノオワリ初の中国単独ライブです。
会場の雲峰劇院は不思議な空間にある劇場でした。
洋館風の古い集合住宅とローカル飲食店が混じる通り沿いに、小さな入り口があります。その入り口を曲がって真っ直ぐ進むと、奥の方に劇場が現れます。

雲峰劇院は数年前まで上海雑技の上演場所として使われていました。劇場前の大きな駐車場は、観光バスを停めるためのスペースだったのだと思います。いまはここでは雑技はやっておらず、ミュージカルや演劇が上演されています。
この会場はセカオワの今日のライブのために作ったのかと思いました。
きらびやかだけど、どこか古びていて温かみのある小さな遊園地かサーカスのような会場で、セカイノオワリにぴったりです。





座席数は1階と2階合わせて1400席くらいだと思います。満席でした。
20時にライブは始まりました。中国のコンサートはあまり観客が立たないのですが、1曲目が始まった瞬間に観客全員が立ち上がりました。
~~セットリスト 11月24日 セカイノオワリ 上海ライブ~~
1. スターライトパレード
2.Love the warz
3.曲名分からないです(英語歌詞の曲)
4.ファンタジー(多分)
5.Death Disco
6.SOS(英語)
7.Holiday
8.ANTI-HERO(英)
9.ピエロ
10.Mr.Heartache
11.深い森(英)
12.幻の命
13.MAGIC
14.RPG
15.Dragon Night(日本語版)
~アンコール~ 観客が「スターライトパレード」のサビ部分を歌う
16.炎と森のカーニバル
17.インスタントラジオ
観客の8割が20代から30代の女性で、男性客は2割くらいでした。ただ、最前列から5列目くらいまでに男性客が多く、男性ファンからの掛け声も目立ったので存在感がありました。
お客さんの日本語能力が異様に高かったです。
「SOS」の後のMCで、サオリが中国語で「こんばんは!皆さん楽しんでますか?上海に来ることができてとても嬉しいです。」と言いました。
その後、同じ内容を英語でも言いました。
客席からはサオリの二ヶ国語挨拶に「おお~~!!」と拍手が起きました。
英語を言い終わった後、サオリがはーっと息をついて、「日本語でいいですか?」と言うと、客席から大きな声で
「いいよーーー!!」
と日本語で答えが返ってきたので、サオリ「やっと日本語しゃべれるーーー」と、そこから日本語MCになりました。
ライブ会場の「雲峰劇院」は静安寺という上海の繁華街の近くにあります。静安寺は有名な「南京路」(南京西路)に面しています。
上海ライブがあったのは11月24日ですが、セカオワのメンバーは前日に上海に入ったそうです。
サオリのMCによると、ライブ当日の午前中は時間があったので、ホテルから近い南京西路のあたりを散歩したそうです。フカセと一緒に。
「午前中時間があったんで、近くを歩いてみました。フカセと。」
とサオリが言った瞬間に、客席から「きゃあ~~」という、何とも幸せそうな歓声が上がりました。
「歩いてみると、伊勢丹があったよね。その近くに屋台のお店があって美味しそうだったけど、元を持ってなかったので屋台で買物することができなくて残念だった。あとユニクロもあった。」ということをサオリとフカセが話しました。
この話を聞けば、上海に住んでいる人間であれば誰でも2人がどの道を歩いたのか大体分かります。2人が上海の街を歩く姿がふわっと頭の中に浮かびました。
「元を持っていなかった」という流れから、「元」のことを中国語で何というのか。という話になりました。
「元」は中国の通貨単位ですが、「yuan」=ユエンです。
フカセとサオリは「元」(ユエン)が上手く発音できなくて、客席の一列目にいた観客にマイクを向けて、お手本に「ユエン」を発音してもらいました。
それから他のメンバーも会話に入り、ライブ前日の夜、皆でご飯を食べた話になりました。中華料理と上海ガニを食べたようです。
「サオリちゃんが気に入ってたお酒があるじゃん。」
とフカセが言いました。
そのお酒というのは、白酒(パイチュウ)といって、アルコール度数が50度近くある透明な蒸留酒です。日本にはないお酒です。
「初めて飲んだ。すっごく強かったけど美味しかった」
とサオリが言いました。
かなりお酒に強そうです。
「Nakajinは顔が真っ赤になってたね---もう一回飲みたいね---今日も飲む---?」
「後で俺の部屋で飲もうか?」とフカセが言ったところで、サオリが「次の曲はホリデー」。
中国ファンにとっては、セカオワのメンバーの関係性に憧れがあります。メンバー同士仲良さそうなところを生で見ることができて、満足感が急激にアップしました。
「ピエロ」では、サオリがキーボードを離れてアコーディオンを抱えてステージ前方まで出てきます。
そこでサオリとフカセが接近して、フカセがサオリの頭をポンポンと叩くシーンがあり、観客が大喜びでした。客がガッツポーズしそうな勢いでした。
上海ライブの会場は小さくステージも狭いので、メンバーが常にアイコンタクト可能な距離にいます。
ある曲ではイントロで一心に鍵盤を奏でるサオリの真正面にフカセが立って、じっと見つめていたり・・・・なんか・・・すごいな・・・と思いました。
メンバー同士の関係性をステージパフォーマンスの中で表現することは、バンドには時々みられるものです。
バンドコンセプトに合わせてメンバーの関係性にも設定とシナリオがあり、ステージ上ではその設定を徹底して貫くというものです。特にビジュアル系バンドではそういう演出は珍しくないと思います。
フカセとサオリの関係はシナリオがあるわけではなく、素に見えるけれど、ある程度意識的に振る舞っているようにも見えるし・・・絶妙のあやうさがあり、トキメキをかきたてる魅力の一つになっています。
アンコールのとき、客席が「スターライトパレード」のサビ部分を、メンバーが出てくるまで繰り返し合唱しました。もちろん日本語で。
再びステージに出てきたサオリが、
「日本人かと思った・・・」
と言いました。「外国だけど、ホーム感がすごい」と。
サオリが「どうして皆そんなに日本語が上手いの?日本語と中国語の発音が似てる・・とか・・・??」
と言うと、すかさずフカセがサオリの推測を否定するように、
「いや、お前さっき「元」(ユエン)の発音できなかったじゃん。」
と突っ込んでました。フカセの突っ込みのとおり、中国語と日本語の発音は近くはないです。
「中国語を一番勉強しているのは、Loveさんだよね」とフカセが言いました。
DJ Loveは家で中国語のオンラインレッスンを受けているそうです。
ステージと客席の距離が近く、海外なのに、海外だからこそ?終始アットホームな雰囲気でした。手を伸ばせば届きそうなほどの一体感です。
Nakajinが「一曲目のスターライトパレードのとき、皆がスマホのライトで照らしてくれたのがすごくきれいでした。」
「上海に来るのは2ヶ月ぶりだけど、来るたびに上海が好きになる。」
「音楽が国境を越えたことに感動している」とフカセが語りました。
結局、ほとんどが日本語歌詞の曲で、MCもほぼ日本語でした。
中国人と日本人の間で、母語と同じレベルで気持ちが伝わる英語のフレーズは、いまのところ「I love you」と「Thank you」くらいなのかもしれません。
公演時間は1時間40分、時間的には長くありませんでしたが、ファンが見たいものが全部見れたライブだったと思います。
とてもいいライブでした。
会場が良かったです。音響、照明のクオリティも申し分なくセカオワはいいバンドでした。メンバー4人とも、とてもかっこよかったです。


【おまけ】


12月10日(土)は「TK from 凛として時雨」、年明け1月14日(土)には「アルスマグナ」が上海に来ます。
もし活動休止になっていなければ、ゲスの極み乙女。も上海に来たんじゃないかと思ってしまいます。
来年三代目JSBが上海に来ると言われても驚きません。
三代目はさすがに来ないと思いますが、GENERATIONS(from EXILE TRIBE)あたり来年アジア公演やることになったりして・・・。