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中国9人組ボーイズグループ X玖少年団「以己之名」上海コンサートに行ってきました

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「X玖少年団」という中国の9人組ボーイズアイドルグループの上海コンサートに行ってきました。
4月2日(日)の夜、上海大舞台で開催された公演は彼らにとって初の単独ライブになります。ライブの状況はテンセント動画でネット生中継されました。
「X玖少年団」については1個前の投稿をどうぞ。



中国のボーイズグループが上海大舞台という1万人クラスの会場で単独ライブができるのは快挙といっていいです。

韓国や日本と違って、中華圏にはいわゆる男性アイドルグループは少なく、台湾・香港を含めても、過去20年間に売れたグループは、小虎隊、F4、飛輪海、棒棒堂、TFBOYSなど、数えるほどしかありません。

ライブ当日、会場の周りには早くからファンの女の子たちが集まっていました。メンバーごとに私設ファンクラブが形成されています。

こんなにファン活動が盛り上がっていて楽しそうな現場は久しぶりです。

ファンはほぼ100%女の子で、20代が中心です。想像していたよりもファンの年齢層が高く、大学生以上、社会人が主力だと思います。
恐らく他のK-POPグループでの「ファン活動暦」を持つ、アイドルファンとしての経験値が高い子たちです。

特に人気があるのはリーダーの伍嘉成です。
歌、ダンス、トークなど幅広く才能があり、性格は明るく、華奢な体形で愛嬌のある顔立ちです。アイドルとしての素質に大変恵まれています。



万能リーダー 伍嘉成 という意味です。バックは赤いカーネーション、文字部分は白いカーネーションでできています。



伍嘉成と年が近く、名前もよく似ているメンバー・谷嘉誠とセットで「嘉成兄弟」として応援している人が多いです。



すべてファン有志によるものです。



「嘉成兄弟」ファンが応援を練習中。動画を撮影していました。


地下鉄1号線/4号線の上海体育館駅に出された「嘉成兄弟」ファンの手によるコンサート応援広告。





長身のイケメン・肖戦のファンクラブ


透明感のあるダンサー・郭子凡のファンクラブ


“水のような少年”メインボーカルの一人・趙磊のファンクラブ


ダンスリーダー・夏之光のファンクラブ


グッズ販売に並ぶ長蛇の列。本当に長蛇の列でした。


上海大舞台は約1万人収容できますが、「X玖少年団」のライブではアリーナ席が満席、1階スタンド席がほぼ満席、2階スタンドは正面エリアの前列のみ埋まっていました。

オープニングからデビューEPに収録されている「永字八法」と「以己之名」と続けて歌いました。

そして、3曲目からはカラオケでした。

五月天(メイデイ)の「離開地球表面」、ジェイ・チョウの「可愛女人」、王力宏(ワン・リーホン)の「盖世英雄」など、中国人なら誰でも知っている超メジャーなC-POPのカラオケ大会です。
ここでジェイ・チョウや五月天、蘇打緑の曲を使えるのは、「X玖少年団」のプロデュースにテンセントという強力な会社が加わっているおかげと思われます。

そもそも、このグループはEPを1枚出しただけで、オリジナル曲が4曲しかないので、カラオケになるのは仕方のないことなのです。

むしろ、安易にトークやゲームなどに走らずに、歌・ダンスのパフォーマンスで2時間埋めたのは立派だったと思います。

また、単なるメジャーC-POPのカラオケではなく、ユニット、ソロなどもあり、なかなか工夫が凝らされていました。
とくに「極楽浄土」を9人でやるセンスには感服です。あの衣装、あの振り付けで「極楽浄土」をやったのは大拍手です。

普段からネット媒体で活動を展開しており、ファンの声が届きやすいためでしょうか、ファンサービスに富んでいました。

テンセント動画 「X玖少年団」4月2日上海コンサート





BLというわけではないですが、とにかく伍嘉成と谷嘉誠のカップリング人気がすごいです。
ファンの期待に応えて(?)「嘉成兄弟」男同士のピアソラタンゴ。


ダンス担当・夏之光と郭子凡のダンス「大魚」。すごかった。


K-POPの実力のあるグループと比べると、技術的には劣るかもしれませんが、ダンス、歌ともに、アイドルとして人を楽しませる分には十分だと思います。
そして、メンバーはすごくスタイルがいいです。とにかく細い。足がマッチ棒のように細いです。
平均身長も高く、180cmを超えていると思われるメンバーが4人ほどいます。

ライブを実際に見てみて、いままであまり注目していなかったメンバーの良さが分かりました。
夏之光(※メンバーの名前です)は、まだ17歳なのに大人っぽいダンスが魅力です。ダンスのセンスが良く、余裕がみられます。
焉栩嘉は最年少ながら舞台度胸があり、あざとい可愛さを振りまいています。メンタル強そうです。

「X玖少年団」のオリジナル曲は悪くない、というか、かなりいいのですが、個性的とは言いがたく、EXOとSuperJuniorの中間のような楽曲です。
「Be A Man」や「B.O.Y.S」はすごくいい曲だと思うのですが、雰囲気がSuperJuniorにそっくりです。

彼らは主にネット媒体で活動しているにもかかわらず、映像の作りがあまり良くないのが気になります。
ライブはネット生中継され、生中継終了後は無料で動画を視聴できますが、映像よりもライブの方が全然よかったです。
カメラワーク、画質などがいまひとつ良くないので、もったいないです。

9人それぞれ個性もあり、素質もあるので、もっと売れてほしいです。
いまはK-POPの影響が強すぎるのが弱点になるかもしれませんが、パフォーマンスを披露する場が増えて、彼ら自身の個性を表現できることを期待しています。


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